私の本業は動作法というからだの使い方を伝える指導者なんだ。からだの使い方を通して腰痛や肩こり、膝の痛みを和らげる仕事をしていて、理学療法士の免許も持っている(免許持っているだけなんだけどね笑)。まあ、ここ1ヶ月はコロナの影響で全ての健康教室がお休みとなって時間セレブなんだ笑。
それでとにかくこの仕事は面白くて奥が深い。腰痛や肩こり、膝の痛みも含めた人のからだってすごく深くて生き方ともつながっているんだ。今日は特に腰痛の対処法について伝えていきたい。コテコテだけど腰痛の原因からいくよ!
腰痛の原因について
腰痛で整形外科に通っても患者さんの85%はレントゲンやMRI画像などに原因が映らない『非特異的腰痛(腰痛症)』と診断される。実は現代医学をもってしても、ほとんどの腰痛は原因はわからないんだ。だから、とりあえず特別に異常や異変はない腰痛(非特異的腰痛)と診断しているわけだ。
ちなみに椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの診断がつく腰痛は14%、胃潰瘍や胆石、閉塞性動脈硬化症、子宮筋腫、腎炎、尿路結石や癌などの内臓疾患によるものは1%しかない。
一方、このように原因がほとんどわからない腰痛の中でもわかっていることがある。日本整形外科学会が発表した「慢性腰痛の治療ガイドライン」では慢性的な腰痛患者の1/3に、「強いストレス」の関与があげられているんだ。
つまり、強いストレスがかかる人ほど腰痛になりやすい。実際に腰痛患者の数はストレスの最も多い30代が多くなっているんだ。30代は男性なら中間管理職ストレス、女性なら育児ストレスが大きいと言われている。(ストレスは必ずしも悪いものではないよ)
このように腰痛においては心理面も大きく関与する。最近は腰痛で整形外科に通っても「何かストレスはありませんか?」と聞かれるくらいなんだ笑。
つまり、腰痛の原因は『姿勢の悪さ』や『ストレス』、『身体の硬さ』、『生活環境』など様々な原因があるわけだ。大切なのは腰痛はからだだけの問題ではないこともあるってことなんだ。
腰痛の対処法は3つある
腰痛の方にとっては「じゃあいったいどうしたらいいの!!」という気持ちになるよね。私はスタッフ4名で健康教室や腰痛改善教室を開いている。そこには腰痛の方も多く参加しているけど、腰痛対策には3つのポイントがある。
- 身体の使い方を変える
- 頑張り方を変える
- 腰痛にとらわれない
それぞれについて説明していくよ。
身体の使い方を変える
身体の使い方は人によって様々。たとえば腕を組んでみてほしい。この動作にも癖が表れているんだ。あなたは右腕と左腕のどちらが上になっている?では右腕と左腕の位置を反対にしてみてほしい。

どんな感じがする?すごくしっくりこない感じがすると思う笑。私たちの動作の多くはすでに習慣となっており、みんな癖がある。そして、腰痛の方は『腰痛が起こりやすい動作の癖』があるんだ。
特に身体を緊張させて力みやすい人や股関節が使えない人は腰痛になりやすい。そのような方は身体の使い方を変えることによって腰痛対策を行うことができる。使い方についてはかなり細かくなるから次回紹介したい。一般的な腰痛体操を股関節を動かすことに意識を向け、力まずに動かすだけでもかなり変わってくる。
頑張り方を変える
腰痛の方はとても努力家で一生懸命な方が多い。考え方もまっすぐで頑張り屋さん!その半面、頑張りすぎてリラックスが苦手なんだ。ついつい無理をして頑張ってしまう。そして、腰痛改善体操を教えてもがんばって行う笑。こんなに力まなくてもいいのに一生懸命に力むんだ。そのような方は『もっとかる~く、らく~に、やわらか~くやってね~』と伝えている。
そして「そうか楽にしてもいいんだ。こんなに頑張らなくてもいいのか~。」と実感した時に腰痛が和らぐこともある。和らぐというよりも、気にならなくなるという方が適切かもしれない。
腰痛改善教室では様々な場面で「頑張り方が大切ですよ」と伝えている。不思議だけど、「頑張らないといけない!」や反対に「もう頑張らない・・・」のどちらかに考え方が傾くと不自然な身体の力みが起こる。
頑張り方を大切にするというのは自分の気持ちがハッピーになることに力を注ぐということ。ちょっとスピリチュアルに聞こえるけど、そうではないんだ笑。私たちには自分がハッピーになれる頑張り方がある。それは自分のペースではじめることであったり、自分の好きなことを大切にすることかもしれない。どちらにせよ、無理に頑張るよりも自分に優しく向き合った方が腰痛は変わりやすいんだ。
腰痛改善体操も同じ。気持ちの良くない体操をやる必要はないよ。気持ちの良いものだけを気持ちの良いと感じる回数やると決めることが大切なんだ。
腰痛にとらわれない
腰痛が良くなる過程でよく聞く言葉がある。それは「腰痛はまだあるけど、気にしなくなった」という言葉。私は最初、「身体の使い方や姿勢が変わって、筋肉の緊張も弛んだので腰痛が改善したんだな。」と思っていた。だけど、どうやらそれだけではないんだ。
よく聞くと「痛み自体はまだあるけど、気にならなくなった」と言う人が多い。つまり、からだやこころが変わり、やりたいことを大切にしはじめると腰痛に目が向かなくなるんだ。「腰痛だけど、それよりこれがやりたい」と言う感じかな。(かなり勝手な解釈笑)。
不思議なことに、腰痛持ちの方も教室でみんなとしゃべっているときや趣味に没頭しているときは腰痛を忘れている。逆に普段は「腰を動かさないようにしないと・・・」や「腰が痛くなったらどうしよう・・・」と腰痛の心配ばかりしていたりする。腰痛を気にするので痛みを必要以上に感じるのだ。
このような『腰痛へのとらわれ』から開放されると驚くほど腰痛は楽になる。コツは「好きなことをもっと大切にしてみる」ということなんだ。実は先ほど紹介した頑張り方を変えるコツでもある。
私たちは好きなことをしている時ほど、その瞬間を楽しんでいる。腰痛なんて忘れてしまうくらいに笑。生活の仕方を変えることで腰痛が変わることも多いんだ。これは私が腰痛改善教室を13年間運営してきて感じたことでもある。そして、人のこころとからだのとても興味深い一面でもあるんだ。
近年、日本でも腰痛対策として考え方を変える認知行動療法を使う病院が増えてきた。アメリカでは20年前から一般的だけど、考え方を変えることはからだの状態を変えることにもつながるんだ。もちろん、考え方を変えていくのは一朝一夕にできるものではない。だから少しずつで良いと思っている。忙しい毎日の中で、自分の好きなことなんてやっていられない!!って気持ちはよくわかる。だけど、こんな忙しい時代だからこそ一度っきりの人生を楽しむと決めるとからだは楽になる。実は腰痛が人生について教えているのかもしれないな~と思っている。
それではEnjoy yourself!
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