はじめてZoomで講習会を受けたShunです。講習会の最中に子供が部屋に入ってきて騒ぐのを必死で止めていました。うちの子は閉めたカギを開けるのが天才的に上手。危険な才能がありそうです・・・。
今回受けた講習会の内容は『老子』。Googleがマインドフルネスを取り入れ、スティーブジョブスが「禅」に傾倒したように、世界のトップは東洋的思想を学んでいるんだ。それは今まで常識とされていた大量生産の大量消費のビジネスモデルが限界となり、ビジョン達成型の西洋思想だけでなく、あり方を重視する東洋思想に可能性を見出したからだ。特に老子については『幸せに暮らすためのあり方』を学ぶことができる。今日は老子についてまとめてみたよ!
老子は人生の目的を『道(タオ)』に帰ることと話す
人生の目的っていろいろあっていい。『前人未到の何かを目指す』人もいれば、『人類を前進させる』人もいる。『家族を幸せにする』人もいれば、『自分の趣味を楽しむ』人もいる。いろいろある中で、老子は人生の目的を『道(タオ)に帰ること』という。
『道(タオ)』とは一言でいうと『万物の根源』なんだ。言葉で伝えることも説明することもできるものではない。だから、仮に道(タオ)と呼んでおくけど実際には名前もなければ善悪という概念もない。宇宙を作った存在なのに自分が作ったとアピールすることもなければ、宇宙の真理なのに真理を求めることもない。全てを生み出すエネルギーで有りなから、からっぽという無の存在でもある。このように掴みどころがないけど、そこにある自然の原理原則を道(タオ)と呼んでいる。もうわかるようでわからない笑。ちなみに老子は「人智でわかるようなものではないからわかったつもりになるなよ」って言っている笑。
老子はこの道(タオ)に沿った生き方が幸せな生き方と伝えているんだ。そして、道(タオ)に沿った生き方をするために3つのポイントをあげている。
- 無為自然
- 上善如水
- 知足者富
それぞれについてざっくり説明するね。
無為自然に生きる。あるがままに暮らす
無為自然とはあるがままに生きるという意味なんだ。無為とは「何も作為をしないこと」で自然は「他から影響を受けることなく自分のまま生きる」という意味になる。
たとえば、私たちはついつい他人を自分の思い通りに動かそうとしたり、自分が有利になるように考えて行動を起こす。このような作為的な意識や意図は小賢しくてあるべき自分の姿を濁らせてしまう。善悪や利害を考えるような生き方は不自然で囚われている生き方だ。大自然のように善悪や利害も考えず、何かを意図しなくてもダイナミックで自由な生き方こそ道に沿った生き方なんだ。
無為自然の生き方が身につくと、何事にも囚われない自由な生き方ができるようになる。あるがままに生きるとは自然の流れに身を任せ、物事を善悪や利害で考えず、自分自身の心が踊ることに集中するということなんだ。
上善如水が理想。争わず、常に低いところに行く
上善如水は水のような生き方を理想とする考え方なんだ。上善とは最高の善のことで、それは水のようなものであると伝えている。水は全ての生き物にとって必要不可欠なのに、他と争わず器に従って形を変え、自らは低い位置に身を置く。柔らかくしなやかでありながら、一方では硬いものを貫く強さも持ち合わせている。
たとえば、人は自分の考えに固執して相手と争い、相手より高い立場に立とうとする。そのような生き方では争いが絶えず、たとえ勝ったとしても周りは敵だらけになってしまう。水のように何ものとも争うことなく生きる人は、自分自身の思い通りの人生を生きることができる。
柔道や空手など多くの武術の達人が最後にたどり着く境地がある。それは戦わないことだ。戦ってしまう時点で必ず敗者が出てくる。そうではなく、相手も自分も勝つためには戦わないことが最も理想的な状態なのだ。水のように生きるとは、いかに勝つかではなく、いかに自分も相手も良い状態となれるかを目指す生き方なんだ。そのような生き方こそ結果的に自分の望みを叶える生き方となっている。
知足者富。足るを知る者は富む
知足者富は感謝の心を持ち、十分に足りていると知っている者は豊かだと言う意味なんだ。老子は逆にどれだけお金があって大富豪でも、不平不満ばかりで心の満足がない人は豊かとは言えず、むしろ貧者だという。
私たちの住む現代社会は多くのものが揃っている。ほんの70年前の戦争時、神風特攻隊の隊員が書き残した遺書にはこう記されていた。「もう一度でよいから家族と夕食が食べたかった。」、「あのとき見た映画をあなたと見たかった。」、「もっと勉強したかった。」。涙が出てくるね涙。彼らにとって叶えることが出来なかった夢を私たちは毎日叶えることができる。人は足りていないものに目が向きがちで、10万円を手に入れた人は100万円を目指し、100万円を手に入れた人は1000万円を目指す。満足することを知らないから、どんどん気持ちが貧しくなっていくんだ。
物があふれ、満ち足りた時代だからこそ、「足るを知る」心、またそれを感謝する心こそ幸せを感じる暮らしにつながると思うんだ。幸せとは『なる』ものではなく、『感じる』ものだ。そのためには、足るを知ることが鍵となってくる。
幸せを感じるための老子!
こんな感じで今回は老子について紹介してみた。老子の言葉を記した「道徳経」は八十一章からなり、人それぞれ解釈の仕方が異なる。読む度に新しい発見があるし、読むタイミングや読む人のレベルに合わせて解釈も変わってくる。世界のビジネスマンも熱狂する老子の知恵に触れてみると、この混迷の時代の中で幸せを感じるコツがつかめる。
老子を呼んでみたいという人は以下の本がおすすめだよ。私が受けた老子講義の教科書だけど、とにかくわかりやすい。全八十一章全てに解釈が入っていて、著書の田口氏は一流儀業の経営幹部にこの本を教科書として老子講義を行っているんだ。
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