Shunのばあちゃんが銀行から投資信託の勧誘を受けたんだ。ばあちゃんは一人暮らしの年金生活。贅沢もしないので特にお金に困っているわけでもない。でも銀行員の巧みなトークに乗せられて本人もよく分かっていない投資信託を購入していたんだ。
最初の1年は利益が出た。100万円を預けていたのが110万円になったと喜んでいた。だけど、年利10%ということはリスクの高い投資信託であることは間違えない。まず、年金ぐらしで収入のない高齢者にリスクの高い投資信託を売っている時点でだいぶアウトなのだが、私はおばあちゃんに今のうちに辞めておいたほうが良いと伝えた。だけど、一度儲けると人ってなかなか辞められない笑。その気持は十分わかる。投資で一番難しいのは撤退の時期だからね。その後、3年間持ち続けたけど、結局は2020年にコロナショックを受けて75万円になっていた。
銀行には投資信託や外貨預金、債権など様々な金融商品があるけど、マネーリテラシーの高い人は銀行で金融商品を買うことはほぼない。本当に質の高い金融商品を銀行が購入しているのを見たことがないし、そもそも銀行は投資について専門ではなく、投資信託の販売手数料で儲けているだけだ。今回は友人の銀行マンに聞いた銀行金融商品の裏側について語る。
銀行は経営難で金融商品を売り込みたい

2010年から始まった金融緩和の影響によって銀行経営は大きな打撃を受けた。お金を貸しても金利が低すぎて儲からないからだ。金融庁も「平成28事務年度金融レポート」で過半数(4割)の地域銀行は本業収益が赤字だったと発表している。
さらにフィンテクやAIの発展が著しい今日、銀行業務はどんどん縮小している。そのため、金融庁は「将来、多くの地方銀行で現状のビジネスモデルが成り立たなくなる可能性がある。」と警告しているんだ。
私には銀行員の友人と親戚がいる。彼らに話を聞いても銀行の経営難は深刻で「金利が低いままだから、お金を貸しても全然儲からない。今は金融商品の販売に力を入れている。」と話していた。銀行は経営状態が悪く、手数料の儲かる金融商品を売り込みたいのだ。
銀行の金融商品は銀行が儲かるためのもの

さらに友人ははっきりと「銀行の金融商品は手数料ビジネスだから、手数料の高いものから売るように上からも言われている。」と話していた。銀行は投資信託を販売することによって利益を得ている。そのため購入者が儲かる投資信託よりも銀行側が儲かる手数料の高い商品や上司から販促に力を入れるように言われた商品が勧められやすいわけだ。
手数料が高いというのは通常なら売れにくい商品であり、リスクの高い金融商品になる。銀行側はそれをわかっていても高給取りの銀行員を雇い続けるためには利益を優先させなければならない状況なのだ。
もちろんそんな状態だから、銀行で働いている友人・親戚たちは誰も銀行の金融商品に手を出していなかった・・・。友人の一人は銀行ではなく証券会社でインデックス投資をしていたくらいだ笑。銀行員が自社の紹介する商品を購入していないだけでもリスクの高さがわかる。
このように銀行が質の悪い金融商品を販売する中で、商品購入者にも損失を出す人が増えてきたんだ。そして、とうとう金融庁は2017年3月、「顧客本位の業務運営に関する原則」を打ち出し、金融事業者(銀行、証券会社など)に顧客本位の業務運営の確立・定着を求めた。
「顧客本位の業務運営」に関する7つの基本原則とは以下の通り。
[box03 title=”顧客本位の業務運営”]【原則1】顧客本位の業務運営に係る方針の策定・公表等
【原則2】顧客の最善の利益の追求
【原則3】利益相反の適切な管理
【原則4】手数料等の明確化
【原則5】重要な情報の分かりやすい提供
【原則6】顧客にふさわしいサービスの提供
【原則7】従業員に対する適切な動機づけの枠組み等[/box03]
つまり、顧客本位ではなく銀行本位の金融商品販売に対して、「自社が一番儲かる商品を売ろうとするのではなく、顧客にとって本当に必要な商品を売って顧客にも利益をもたらすような金融サービスに努めよ。」と指導されたわけだ笑。今までの悪行バレてますよ!
銀行が紹介する金融商品は買っちゃダメ!

もう早い話が銀行が紹介する金融商品は買っちゃダメ!特に資産運用について興味がある方は少し調べればもっと良い金融商品を見つけることができる。それでも銀行員が金融商品を勧めてきた場合、以下の5つの質問をしてみてほしい。
- どのような手数料がかかりますか?
- どのようなリスクがありますか?
- 銀行員(販売者)は購入していますか?
- なぜ購入しないのですか?
- 商品の中身を詳しく教えてください
大切なことは金融商品の購入をその場で即決せずに金融商品の中身をしっかりと理解すること。
私は一度だけ、銀行の金融商品が気になって話を聞きに行ったことがある笑。銀行員は何となくもう契約する雰囲気に持ち込んでハンコを押させようとした。投資の格言に「髪を切った方が良いかは床屋に聞くな。」というものがあるけど、銀行も全く同じだった笑。投資をするべきかは銀行に聞いてはいけないのだ。
友人の銀行員が教えてくれた優良な投資商品

ちなみに銀行員の友人にどんな投資を行っているのか聞いたところ、日本株(日経平均株価)連動のインデックス投資を毎月積み立て(ドルコスト平均法)で行っているとのことであった。さすが銀行員、投資も安定した積み立て型で着実な資産運用をしている笑。私は日経平均でなく米国S&P500連動のインデックスだが。
株式投資には個別株投資やインデックス投資、アクティブ投資などいろいろあるけど、歴史的に最も安定して高い利回りを達成しているのはインデックス投資だ。インデックス投資について興味がある方は以下の記事を参考にしてほしい。
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